はるか昔、天然コケッコーをリアルタイムで読んでいたのですが…
私は、くらもちふさこさんがとても大好き。
当時は、面白いマンガだなぁという印象しかなかったのですが…最近、あらためて読み返してみたのです。
それが、めちゃくちゃ面白すぎる!
田舎に住む子どもたちが感じる、純粋・葛藤・成長・恋心・親心をすごく細かく描いていて、マンガを超えて、人が実演されているかのようなリアルさを感じます。
天然コケッコーは、島根県の石見を舞台にしているので、登場人物たちが方言バリバリなんですが、今、年月を経て読むと、すごく自然と方言が入ってくるのです。
それは、年月とともに、私の方言に対する順応性が高まったということもあるかもしれません。長年テレビをよく見たせいでもありますが…
田舎に住む、方言バリバリの主人公・そよちゃんが、東京からの転校生、大沢君と出会い、付き合いながら家族・友人との関係を見つめ、自分たちを育む故郷と向き合いながら青春を謳歌するというストーリー。
キュンキュンしながらも、心がじんわりするような独特な世界に引き込まれます。
子どもって、こんな気持ちだったよね、見るものすべてがキラキラしていたよね、と思い出しました。
くらもちふさこさんの、天才的な感性が存分に発揮されていて、素晴らしい!
彼女の作品は、いつも小気味よく、リアルな表情を描くので、まるで水を得た魚のような新鮮さを感じます。
これまで一番好きだったのは、東京のカサノバだったのですが、天然コケッコーがダントツに首位に躍り出ました。
映画化もされているのですが、やっぱりマンガでしょう!
あ、でも映画化は岡田将生くんが大沢君の役だったのですね。高校生役の岡田君…それは見る価値アリですね(笑)
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