家族愛以外の愛の感情を描く、「インヘルノ」
何気に読んで、グイっと惹きこまれたコミックです。
兄妹の禁断の愛っていうと、僕は妹に恋をする 1 (フラワーコミックス) などが有名ですね。
あのコミックでは、カワイイ絵柄に似合わず、けっこうドロドロしていて、
妹が、あわてふためいて兄の愛情に振り回されるイメージだったけど、
インヘルノは全く印象が違う物語です。
インヘルノは、マツモトトモさんのすっきりした作画が特徴です。
その作画と主人公の聡明さのおかげで、ドロドロというよりもジリジリと心を焦がす二人の愛の儚さが描かれています。
インヘルノは地獄という意味。
どうにもならない感情だけど、主人公の覚悟を決めた潔さに心がジンとなります。
いわゆる、禁断な世界だけど、崇高さが漂うという一段上の世界にうまくおさまっています。
マイナーな分野で光っているレアな作品だと思います。
両親の復縁で四年ぶりに一歳下の弟・轟(ゴウ)と再会した高2の更(サラ)。
しかし彼は、気性の荒い「男」となっていた。
戸惑う更を射抜く轟の視線、その意味は?
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この「インヘルノ」は「Ane LALA」で連載中です。
隔月5日発売なので、単行本が出版されるスピードもとても遅いです。
すごく先が気になりますが…
待てない、先が気になるならば、一話ずつのKindle版もあるようです。
久しぶりに、「あー、どうなるの~」という悶えるように次号を待つ、
そんなコミックに出会ってしまいました。
胸キュン系というよりも、「切ない視線愛」系だと思います。